長期未着手都市計画とは、都市計画が決定されてから長期間経過したのに、事業化の目処が立っていない都市計画施設のことをいいます。
特に、都市計画道路について長期未着手都市計画が多いです。
都市計画決定された都市計画施設の区域については、その区域内で建築物を建築しようとする場合には許可が必要です。
そのため、移転が容易であるなど、条件満たさないと許可されないのです。
そして、事業化の見通しがないまま、このような私権に対する制限が長年継続している場合には、その制限の合理的な理由の前提を欠く事態となっている恐れがあります。
そのため、制限によって生じた損失に対して、補償を拒むことは許されないのではないか、という考えもあります。
このような事情を背景に、長期未着手の都市計画道路について、その見直しが進められています。