地勢とは、比較的広域な視点で捉えた土地の概況のことをいいます。
自然環境だけではなく、人工的な改変を含めた総合的な土地の状態です。
地形や水系、植生、交通網、集落などの要素によって構成されています。
また、洪水や、地震、津波などの災害の歴史も、地勢に反映されています。
不動産評価や不動産開発に当たっては、当該不動産と周辺環境との関係や、当該不動産の特性を把握することが必要となります。
そのためには、地勢を読み取り、十分に理解することが必要不可欠とされています。
なお、国土地理院が刊行している、20万分の1の基本図は、比較的広域を対象とする土地および土地資源の利用開発や、土地に関する調査、研究、計画等の広範囲な用途に供することができるように作成されています。
そのため、地勢図という名称が与えられています。