「取締規定」とは、行政上の目的から、一定の行為を禁止、または制限する規定のことをさします。
例えば、以下のような判例があります。
道路運送法(営業免許を受けないタクシー営業を禁止)は取締規定であるが、
取締規定は本来、行政上の目的にもとづくものであるので、取締規定に違反したとしても、行政上の罰則の対象とはなるものの、契約の効力までが否定されるものではありません。従って、営業免許を受けないタクシー営業であっても、運賃の請求は認められました。
しかしながら、取締規定であっても、それに違反する契約の効力が否定される場合(危険物の取締のように、契約の効力を無効とすることが取締上必要とされる)もあります。