減歩とは、区画整理などで、道路・公園などの公共用地を生み出すため、宅地面積を整理前よりも減らすことである。
減歩は、公共減歩と保留地減歩の合算減歩で表現される。
公共減歩とは、道路、公園等公共用地のための減歩であり、保留地減歩とは、事業費に充てるために売却する用地(保留地)のための減歩である。
土地区画整理事業では、一般に、道路の拡充、公園の整備などのために新たな用地が必要であり、その用地を買収するのではなく、区画整理事業区域内の宅地所有者から平等に提供してもらう。
このように用地を提供することが減歩であり、提供する宅地の割合を「減歩率」という。
換地後の宅地面積は減少するが、公共施設の整備によって土地利用が増進し、宅地の価値が増大するため、宅地所有者に不利益は生じない。