不動産投資インデックスとは、不動産の収益性について、一般的に表すための指標のことをいいます。
個別の不動産に対する収益性とは異なり、不動産市場全体の動向について、収益性の観点から分かる指標でなければならないとされています。
不動産の収益性については大きく二種類に分けることができます。
一つは機関中に得られる純収益のことであり、インカムゲインとも呼ばれます。
一つは機関中の資産価値の増減のことであり、こちらはキャピタルゲインとも呼ばれています。
不動産インデックスでは、インカムゲインとキャピタルゲイン、両方を総合化したものになります。
ですが、各々を独立させることによって指標化を行う事もあります。
不動産の特徴を考慮すると、地域性であったり、不動産の種類によって収益性の把握が出来る状態でいなければならない他、他の投資商品と比較をすることが出来ること、また充分な頻度と継続性が保持されていること、そして膨大なデータによる、信頼性が高いと判断されている算出方法であることなどが求められます。
得に不動産取引データの大多数は非公開状態のため、不動産投資インデックスを作るには難しいとされています。
実際にも何度か試みたものの、今の所標準的とされる不動産インデックスはまだ出来ていない状態です。
ちなみに地価の動向など、不動産市場の一般的とされている動向について、収益性と限らずに分かるための指標のことを、不動産インデックスと呼ぶケースもあります。