自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものをハザードマップといいます。このうち、津波や大雨による災害が起きた際、住宅などに浸水の被害をもたらすエリアを示したものを浸水予測図でといい、浸水想定区域図とも言われています。この浸水想定区域図は、水防法によって指定された洪水予報指定河川および水位周知河川(避難判断水位(特別警戒水位)への水位の到達情報を通知・周知する河川)について、河川整備の基本となる降雨により河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域や想定される水の深さを示したものです。
ただこれは、あくまでも予測の範囲以内です。浸水の予測は、一定の条件を設定したうえでのシミュレーション結果に基づいて出されたものです。例えば、浸水の原因として、破堤、溢水、内水の滞留、津波などがあり、予測の前提とする降雨や津波の強度なども過去の災害実績や発生予測に基づく仮定のものです。従って浸水予測図を活用する場合には予測条件をよく確認しなければなりません。尚この浸水予測図は国土交通省または都道府県により公表されているので、不動産を購入する際も参考にすることができます。浸水する可能性がある、という地域の場合は浸水に対する対策ができているかどうかも購入の際の判断材料のひとつになります。ただし、津波による浸水予測図は、想定する津波の高さによって、全く違ったものになってしまいます。自治体によって想定する津波の高さが異なるので、注意が必要です。
浸水予測図とは何?(英語表記:flood hazard map) |不動産用語集
浸水予測図
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