固定式リフトは、浴室や居室、ベットなどに固定する器具で、利用者を浴室内の浴槽で昇降させたり、ベッドや玄関から車椅子などに移動させる際に利用します。
電動アームで吊り上げ、アームの回転は手動で行うものが一般的です。
電動以外にも、人力で巻上げるもの、水道圧を利用するものなど様々なタイプがあります。
寝室などの居室で使用するものは、
・ベッドの下にフレームを設置しベッドの重量を利用してリフトを安定させるもの
・ベッドの周辺にフレームを配して安定させるもの
があります。
浴室や玄関などで使用する場合には、床や壁、または設置箇所の周辺部分の下地材の補強をする必要があります。
全荷重をマストとベース部分の底面で支えるため、設置面の強度が足りない場合があるためです。
固定式リフトは、厚生労働大臣が定める福祉用具貸与に係る福祉用具の種目「移動用のリフト(つり具の部分を除く)」として、「介護保険法第7条(貸与)に関する告示」によって介護保険の対象となる福祉用具に定められています。