地区計画とは、特定の地区の特性を反映した市街地等を形成するするための計画のことをいいます。
そして、都市計画において決定されたもののみをいいます。
地区計画等には以下の5種類の計画があります。
1.地区計画
2.密集市街地整備法による防災街区整備地区計画
3.地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律による歴史的風致維持向上地区計画
4.幹線道路の沿道の整備に関する法律による沿道地区計画
5.集落地域整備法による集落地区計画
このうち、最も一般的であるとされているのは、地区計画です。
地区計画は、地域住民の意見を反映しながら、それぞれの地区の特性に応じたきめ細かなまちづくりを実施します。
それにより、良好な環境を実現するための計画です。
防災街区整備地区計画は、阪神・淡路大震災への反省から、防災機能が不十分な密集市街地について防災施設を整備します。
それにより、火災や地震による延焼の被害を軽減し、避難経路を確保するようなまちづくりを誘導するための計画です。
歴史的風致維持向上地区計画は、地域におけるその固有の歴史、および伝統を反映した人々の活動とその活動が行なわれる歴史上価値の高い建造物、およびその周辺の市街地とが一体となって形成してきた良好な市街地の環境を維持、そして向上するための計画です。
沿道地区計画は、幹線道路の沿道で道路交通騒音の被害を軽減することを目的としています。
また、商業やその他の幹線道路の沿道としてふさわしい業務の利便を増進するための計画でもあります。
集落地区計画は、都市計画区域内の農業振興地域にある集落について、営農と居住の調和の取れた居住環境と適正な土地利用を実現するための計画です。