減衰材は、免震構造や制震構造に組み込まれる装置・部材で、建物に伝わる揺れや振動を制御し、揺れを減衰させる効果があります。
減衰材の種類には、金属鋼板と薄いゴム板を交互に重ねた積層ゴムの摩擦を利用し、地震の衝撃を吸収分散させるものや、ダンパーなどを用いて震動エネルギーを吸収する鉛ダンパー式、オイルダンパー式、パンタグラフ式などがある。
鉛ダンパー式は、鉛の塑性変形を利用し積層ゴムと組み合わせることであらゆる方向の振動を吸収分散させる。
オイルダンパー式は、制震構造のあらゆる部位に粘性流体を用いた大型のシリンダー型ダンパーを設置し、震動エネルギーを吸収する仕組みである。