鑑定評価とは、不動産の経済的価値を判定し、価額で表示することです。
不動産鑑定士および不動産鑑定士補が鑑定評価を行います。
鑑定は不動産鑑定評価基準にもとづいて実施されますが、その方法は原則として、以下の3つを併用することとされています。
1.原価法
不動産の再調達原価に着目して価格を求める方法、積算価格を算出する
2.取引事例比較法
類似の不動産の取引事例価格に着目して価格を求める方法、比準価格を算出する
3.収益還元法
不動産が将来生み出す収益に着目して価格を求める方法、収益価格を算出する
なお、収益還元法には、
●純利益を一定率で割り戻して直接に現在価値を求める方法(直接還元法)
●保有期間中に得られる純利益と期間満了後の売却によって得られる予想価格を現在価格に割り戻して合算する方法(DCF法:Discounted Cash Flow Method)
があります。
不動産の証券化のための評価は、原則としてDCF法が適用されます。