不動産屋のデジタルサイネージ広告戦略【活用法や料金相場】
不動産店舗をイメージする際、まず思い浮かぶのが、ガラス窓一面に貼られた物件情報ではないでしょうか。最近は、様々な情報提供の方法があるので、あまり先ほどのような光景は見かけなくなったように思います。しかし、どのような形であれ、不動産屋において情報の提供は最も重要なパーツであることに変わりはありません。近年の不動産の店頭広告はいろいろありますが、最もアツイのがデジタルサイネージ広告です。不動産店舗では、デジタルサイネージ広告を店頭ディスプレイに表示する方法が主流になっていくと思われます。
この記事では、デジタルサイネージ広告について、活用法や料金相場などをまとめながら、広告戦略についてご紹介していきます。
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デジタルサイネージとは?
まず、デジタルサイネージというワードに聞き馴染みがないという方も多いかもしれません。デジタルサイネージとは、デジタル技術を活用して、ディスプレイやプロジェクタに映像や文字を表示できる広告媒体を指します。ワードとしては聞き馴染みがなくても、実際の生活の中で駅や施設、オフィスなどで、情報を発信しているディスプレイなどとして非常に良く目にしていると思います。サイネージとは英語で看板や標識を意味していますので電子看板という意味ですね。
モニターとデジタルサイネージの違いは、輝度の機能性にあります。一見するといわゆるモニターと同じように見えますが、実際は店舗や街中などの明るい場所でも、しっかりと情報が伝わるようにデジタルサイネージのディスプレイの方が輝度が高くなっています。不動産屋においては、駅構内や店頭に物件紹介のデジタルサイネージを設置することで、集客や自社の宣伝に活用することができます。
デジタルサイネージ活用方法とメリット・デメリット
不動産店舗の集客においてまず大事なことは、情報の提供です。どんなにいい物件があっても情報を共有できなければ、集客には結びつきません。昔ながらの店舗のガラスに物件情報を貼るという方法は、新情報にする張り替える際の手間や情報の修正変更のスピーディさに問題がありました。さらに物件情報を探し求めて訪れた方にとっても、詳細がわかりづらいという難点がありました。ベタベタと貼り付けられた物件情報は、お世辞にもビジュアル的にスマートではありませんよね。
では実際に、デジタルサイネージを使った不動産屋の広告戦略について、活用方法とメリットを見ていきましょう。
メリット
① ターゲットに合わせた情報提供
デジタルサイネージの一番の魅力は、ターゲットを狙って情報展開できる点にあります。場所や時間、シーズンによって狙ったターゲット向けに情報を素早く切り変えて発信できます。不動産屋では、進学就職で移動の多いシーズンには、学生、新成人向けに物件を表示したり、ファミリー層の多い地域では新築マンションの情報を多めに流すこともできます。また、時間帯によってターゲットに合わせた物件のアピールポイントを流すことも可能です。タッチパネルで、訪問者自らが欲しい情報を検索できることも可能です。
② 注目を集める
デジタルサイネージは、発色が良く、輝度も高いので、視認性に優れています。暗くなればさらに目にとまりやすくなりますし、音声を使った情報提供も可能です。従来の紙媒体では到底できない方法で注目を集めることができるので、集客率も向上します。
③ 最新情報の提供
デジタルサイネージは、紙媒体の広告ポスターと違い、一度作成したらそれで終わりではありません。新しい情報が入るたびに、データを更新するだけで最新情報を一斉に提供することができます。物件が成約した際にも即座に、エリア別に対応することができます。AIカメラ機能を使えば、顧客の年齢・性別を判断してより的確な情報を提示することも可能です。タッチパネルの操作履歴やデータの分析もスムーズに行えるので、リアルな情報収集から売り上げにつなげることができます。張り替えの手間も要らず、店舗に合わせた最新情報の更新ができるので、キャンペーンの際などにもとても便利です。
④ 資料の保管場所の心配がない
デジタルサイネージでは、データで情報を発信できるので、チラシやポスターなどの印刷コストが下がります。情報の保管もデータで管理するので、最小限の保管場所で十分です。不要になったチラシなどのゴミの削減ができ、エコにつながります。
デメリット
① 初期費用、ランニングコストがかかる
とても便利なデジタルサイネージですが、見やすくするためには大きなディスプレイが必要になります。環境を整えるために初期費用がかかってしまう点は否めません。設置後も電気代やメンテナンス費などのランニングコストがかかります。また、コンテンツ企画の制作費も必要となります。しかし、紙媒体であっても印刷コスト、物流コスト、廃棄コストなどランニングコストはかかります。長期的にみてどちらが得かは計算してみる必要があるので、一概には言えません。
② 故障のリスク
デジタルサイネージの一番のデメリットは、故障です。繊細な電子機器であるため、故障リスクはつきものです。設置する際は、ぶつかったり水がかからない場所を選ぶようにしましょう。
デジタルサイネージの種類
デジタルサイネージと一口に言っても、大きく分けて3つに分けることができます。
スタンドアロン型
スタンドアロン型は、ネットワークに接続することなしにUSBやSDカードのデータをディスプレイに表示させるタイプです。ネットワークの接続等、設置の手間が省ける上に、設置場所も自由になるので、初心者でも簡単に利用できる点がポイントです。表示されるコンテンツが一定のものに限られますので、頻繁に情報更新の必要がない案内などを提供する用途に向いています。最新の情報やコンテンツに更新する場合は、その都度データを取り込む作業が必要になります。
ネットワーク型
通信機能を駆使して、複数のデジタルサイネージを関連付けたり、一括でデータや情報を集約、管理できるのがネットワーク型の最大の利点です。自社だけのデジタルサイネージのみならず、ネットを通じて外部のコンテンツに配信するなど、情報提供の場が広がります。ディスプレイの他に専用機器やネットワーク回線が必要となり、設置費や管理費がかかります。その分のコストも考慮に入れた導入が必要となります。
インタラクティブ型
ネットワークに接続され、タッチパネル機能やモーションセンサーなどを搭載したインタラクティブ型は、とても利便性が高く人気があります。顧客が直接タッチして必要な情報を引き出せるので、不動産屋の事業形態に最もマッチしているタイプです。紙面の間取り図では認識しづらい部屋の様子を、パネルを活用して映像化することができるので、物件案内の際にとても効果的です。
デジタルサイネージの料金相場
デジタルサイネージを活用する際には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。デジタルサイネージを導入するには、ディスプレイ本体の価格だけでなく、ディスプレイ再生機器や管理システムなどの費用も頭に入れておく必要があります。まず、デジタルサイネージを利用しようとする時には、2つの方法が考えられます。
レンタル
1つ目は、レンタルです。レンタルの相場は、1日あたり1万円前後となります。レンタルであれば、設置からメンテナンス、企画サポートなども含まれているプランがあります。故障時の対応もスムーズで、最新の商品やクラウドサービスが購入するより低価格で受けられる場合もあります。
レンタルの魅力は展示会やイベントの際に発揮されます。1日単位でレンタルできるので、必要な時に必要な数だけ利用できます。展示会場でデジタルサイネージがあれば、顧客の注目を集めることが可能です。初期費用が抑えられて、さまざまなサポート体制が整っているので、デジタル化が苦手でも安心です。小規模な不動産屋では、設置場所や台数など小回りのきく活用方法ができるレンタルもいいでしょう。まずはレンタルから始めて、デジタルサイネージのメリットが十分理解できたら、本格導入を考えると失敗を避けられるでしょう。
購入
2つ目は、購入です。購入するとなると、屋内用だと安くても10万円から40万円が相場です。一方、屋外用は防水加工やより高い輝度が求められるため、最低でも50万円からが相場のようです。大きなディスプレイや機能により100万円を超えるものもあります。
設置費用は、取り付ける場所により幅があり、2万円から15万円となるようです。スタンドと一体型のものは設置費用はかかりませんが、クラウド型はネットワーク工事費も必要となります。購入のメリットは、複数拠点のある不動産屋で、コンテンツを一括配信したり、データの集約をする際に発揮されます。設置場所、設置目的により大きさや機能をチョイスしてコストを押さえつつパフォーマンスを上げていきましょう。
不動産屋におけるデジタルサイネージの活用例
A社
屋内店舗には木製フレームのサイネージを設置、屋外には昼夜を問わず見やすい明るいパネルを使用して、集客に活用しています。AIを使った動画作成機能で、不動産売買、リフォーム、住宅展示など事業形態に合わせたコンテンツを表示しています。
B社
店舗前に目立つデジタルサイネージを設置し、不動産や物件に特化したレイアウト表示をしてアピール力を上げています。ペット可物件、キャンペーン企画物件などの物件情報の他にも楽しい動画コンテンツを表示することで、通りすがりの人の興味も集め、店内に誘導しています。
C社
屋外、屋内用のデジタルサイネージはもちろん、自動ドア戸袋、ペアガラスなどさまざまな仕様に対応するデジタルサイネージを活用しています。顧客が実際に触って情報検索ができるタッチパネル機能を備えたディスプレイや物件のイメージがより把握できるように大型のモニターを設置して積極的に情報提供し、売り上げを伸ばしています。
小規模事業者持続化補助金について
小規模事業者持続化補助金とは、従業員5名(条件に合致する場合は20名まで)の小規模事業者等が今後の様々な制度変更に対応するため、持続的な経営計画に基づき地道な販路開拓や業務効率化の取組を支援する制度です。この制度を利用すれば、1人で事業を行う個人事業主や小規模な企業も、申請することで最大で250万円の補助金が受けられます。
補助の対象となる経費の一覧は以下の通りです。
- 機械装置等費
- 広報費
- ウェブサイト関連費
- 展示会等出展費
- 旅費
- 開発費
- 資料購入費
- 雑役務費
- 借料
- 設備処分費
- 委託・外注費
上記の中からデジタルサイネージに関わる、具体的な例を挙げると以下のようになります。
- 販促用チラシ作成・配布
- 看板設置後
- 専門的な機械装置の購入
- ホームページ制作
- ECサイト制作
- LINE構築
- インターネット広告
申請で補助金が出て、集客や利益につながるならば、申請しない手はありません。こちらは2020年から始まっており、現在第13回の受付が開始されています。期限は2023年9月7日(木)となっておりますので、興味のある方は申請してみてください。
まとめ
デジタルサイネージは、あらゆる業界で注目されています。タッチパネルでの操作やデータ送信で、顧客が満足する情報提供が可能になります。不動産屋では、店舗間のスピーディーな情報共有が必要です。また、デジタル化することで、詳細な見取り図や外観がわかりやすくなり、顧客がイメージしやすくなります。その点で、不動産屋において今後デジタルサイネージは、ますます活用されていくでしょう。
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