まぐさとは、開口部の上部の壁を支える目的で用いられる、窓や出入り口などの開口部の上枠を取り付けるために渡した横架材のことです。
在来の木造軸組工法では、胴差しや梁・桁が上からの荷重を受け、それを開口部付近の柱が受けることになります。
そのため、まぐさには荷重の負荷があまりかからないため、小さいサイズになることが一般的です。
それに対して2×4工法では、モノコック構造(外板に応力を受け持たせる構造)ということもあり開口部は構造上の弱点になりやすいとされています。
そのため、まぐさのサイズを大きくして、上からの荷重の負荷に耐えられるようにしています。
一般的に、まぐさで受けた荷重を「まぐさ受け」という部材で支える構造となっています。
また、ドアや窓の開口部の上部にまぐさが設けられている場合は、強度不足によりまぐさが曲がると開閉に支障が出るため、設計時に注意が必要です。