耐力壁とは、建築基準法の規定に基づき、地震力や風圧力による水平方向の力に対抗することができるよう、筋かいを入れたり、または構造用合板などを張った壁のことをいいます。
建築基準法では、建築物は、自重、積載荷重、積雪といった自然現象などに対して安全な構造でなければならない、として、すべての建築物が構造に関する基準を満たすことを要求しています。
また、木造3階建てなどの建築物では、特に構造計算により安全性を確認することを義務付けています。
耐力壁の構造は、建築基準法施行令と昭和56年建設省告示により詳しく規定されています。
それによれば、柱・梁・筋かいから構成される壁は耐力壁となります。
また枠組壁工法において一定の面材を張った壁は、筋かいがなくとも、耐力壁といえます。
なお建築物の形状や面積により、どれだけの耐力壁を備えるべきか、といった基準のことを、必要壁量と呼びます。