耐震構造とは、地震などによる水平方向の力に対して、十分に耐えることのできるよう、設計された建築物の構造のことをいいます。
その技術的な基準ですが、建築基準法に基づいて定められています。
ですが、建築物の用途や、規模、土地の状況に応じて異なってきます。
基本的には、以下の3点となっています。
1.柱、梁、床、壁等を有効に配置して、建築物全体が作用するによう、一様に構造耐力上安全であることです。
2.構造耐力上主要な部分は、建築物に作用する水平力に耐えるように釣り合いよく配置することです。
3.構造耐力上主要な部分には使用上の支障となる変形または振動が生じないような、剛性および瞬間的破壊が生じないような靱性を持たせることです。
また、一定の建築物については、その安全性を定められた構造計算によって確かめなければならないのです。
具体的な耐震設計基準については、大地震などを契機に強化されてきており、現在は、1981年6月1日に定められた基準、新耐震基準が適用されています。
なお、地震に対する安全確保の構造方法には、3点あり、耐震構造、免震構造、制震構造があります。